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Aug 28, 2005

「亡国のイージス」福井晴敏

「よく見ろ、日本人。これが戦争だ」と中井貴一が言う予告編を見て、
この映画見たいと思ったのですが、
前評判を聞くと最高のエンターテイメント、
でも原作を読んで見に行った人は、
人間ドラマが削られているのが残念とのこと。
それを聞いて、やっぱり原作をまず読んでみることにしました。

Aegisjpg

文庫を買ったのですが、上下巻ともかなりのボリュームあり。
でも読み始めるとかなり面白くて一気に読めました。
タイトルの意ですが、イージスとはギリシャ神話の無敵の盾。
フェーズド・アレイ・レーダーと対空ミサイルで
同時多数攻撃から身を守る最新鋭防空システム=イージス、
これを搭載する護衛艦などをイージス艦と呼びます。
守るべき国を失った護衛艦いそかぜがテロリストによって暴走し、
これを二人の男が必死に阻止する。
日本海上自衛隊版ダイ・ハードといったところでしょうか。
それとも沈黙の艦隊?

面白かったところは3点。
<息もつかせぬストーリー展開>
事件に巻き込まれる仙石先任伍長が必死に戦うのですが、
だれが敵でだれが味方か分かりません。
もう駄目だ、あと何分で、が最後まで続きます。
これって映画見るとかなり面白いのでは、と思わせます。
<専門用語の嵐、そのリアリティ>
密室の護衛艦の中での展開が続くので、
出てくる言葉は船と軍隊関係が多い。
きっと普通の人はこれに戸惑い、最初はスローペースで読むことに。
でも私にとっては身近な言葉も多く、それだけで歓喜興奮。
実は作者はガンダムの製作なんかにも参加してて
失礼かもしれないけどオタクっぽい。
故にものすごい調査の上に築かれた忠実さで、
リアリティを生んでいるのでは、と推測。
<多くの登場人物にも関わらず十分な人間描写>
一人一人その育ってきた環境、人間形成が語られます。
そしてその人生が次第に交錯していきます。
だから、極限状況にありながらすごく感情移入できるのです。
この辺が映画ではどうなのでしょう。

とにかく、いい本でした。
この国どうなるのと、考えるきっかけにもなります。
読後の爽快感も良いです。
さあ、次は映画だ!?

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