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Apr 20, 2006

中尾政之「失敗百選」

Shippaihyakusen
副題は「41の原因から未来の失敗を予測する」。
ちょっと高い本だけど、ゆっくり何度でも読みたくて購入。

東京大学大学院の工学教授である著者は“失敗のしくみ”に着目し、それらのパターン化を試みた。タイタニック号の沈没やチェルノブイリ原子力発電所の爆発、まだ記憶に新しい米国の9.11テロ事件などの歴史的事件・事故から、国内で相次いでいる企業の不祥事に至るまで、200近い事例を徹底的に精査してその教訓を整理していく。

私の仕事は経験学、まさに失敗に学ぶことが多いのです。
大小に関わらず損傷は過去に経験したものと同原因が多い。
でも業種問わず製造業は団塊の世代からの技術の伝承が難しいのでは。
私を含め次世代は物事を局所的に見がちで
悪い意味で失敗の経験が少ない。
この本は膨大な失敗データを41のパターンに集約し、
様々な失敗に対して警笛を鳴らしています。
たとえば、人が空き缶を踏んで転ぶのと
コンコルドが金属片を踏んで火災、落下したのは
「もらい事故」として同パターンだそうです。
中には疲労破壊、脆性、腐食など専門的な言葉
(私には日常的なのですが)もたくさん出てきますが、
イラストと簡易な言葉での説明で分かりやすいです。
巻末の参照文献も表紙写真入りの解説で親切。
専門書としても一般書としてもオススメの一冊です。

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