司馬遼太郎「街道をゆく23 南蛮のみち2」
「街道をゆく」は、司馬遼太郎による短編紀行集で
私の生まれた年から著者が亡くなるまで連載されたシリーズ。
この「南蛮のみち2」では、リベリア姉妹、
スペインとポルトガルの旅の様子が記されています。
著者の紀行文は、単なる旅行記にとどまらず、
多くの書を調べ、その歴史を紹介し、それに基づいて
著者独自の考えが述べられています。
レコンキスタを経て再生した両国ですが、
その文化はイスラムに根付いていることは否めない。
リスボンを旅した際、建築物などに触れ
私もそれを実感することが出来ました。
でも本書を読んでも解決しなかった疑問がひとつ。
スペインとポルトガルは、国境を成す大きな山や川が
ある訳でもないのに長年、国を分けて現在に至る。
どうしてなんだ?
ところで、
いつの間にかグーグルで書籍検索が始まっていました。
まだ登録数が少ないのか、この本はヒットしませんでしたが、
部分的に中身を見ることもでき、読む前にどうしようか
悩む場合にはとっても便利かも。
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Comments
このシリーズもおもしろいよね。
実家に全部そろっています。
また読み返してみたくなりました。
Posted by: ともり | Jul 19, 2007 03:58 PM
ともりさん>
司馬遼太郎の本は好きなのですが、
このシリーズは初めて読みました。
とっても高尚で面白い。
それにしてもともりさんって読書家ですねえ。
Posted by: やすなり | Jul 19, 2007 10:24 PM
私が読書家なのではなく父が読書家なのです。
そろえたのはもちろん父です。
彼は一日に2~3冊の勢いで本を読んでいきます。
すごいと思います。
Posted by: ともり | Jul 19, 2007 11:43 PM
うちの親父もよく本を読みますが
私とは読書の楽しみを共有できません。
父は「人生ほにゃらら」とか「日本をどうする」とか
人生論、国内政治論ばかり。
私も父も偏読であり反省すべき点であります。
親娘で愛すべき共通の本があるというのは羨ましいです。
Posted by: やすなり | Jul 21, 2007 07:24 AM