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Oct 19, 2008

娘が「お父さんは臭い」と感じるのは血液型のせい?

日曜の朝早く、何気なく「所さんの目がテン」という
テレビ番組を見ていたら、血液型の話をやっていました。

普通、血液型といえば、A,B,O,ABのことですが、これは赤血球の話。
白血球の血液型は、100種以上あり、ヒト白血球型抗原と呼ばれ、
Human Leukocyte Antigenを略してHLAと言われる。
白血球の血液型、即ちHLAの組み合わせは膨大で、
骨髄移植が難しいのは、これがなかなか適合しないためである。

と、ここまでは聞いたことのある話でしたが、
番組内で行われていた実験に興味を引かれました。
これは、ネイチャー・ジェネティクス誌に掲載された
シカゴ大の研究チームの論文の実験を模したもの。

女性は、大好きな白血球の血液型のタイプの 男性を匂いでかぎ分ける。 中年男性5人にTシャツを2日間着ていただき、 うちひとりの男性の娘さんに、 一番不快ではない匂いのTシャツを選んで頂きます。 大好きなお父さんの匂いをかぎ分けられることが できるのでしょうか。

番組内の実験結果では、
娘は父親の匂いを不快に感じる傾向にあり。
解説では、ヒトは数種のHLAを持ち、父母から半分ずつ遺伝する。
子孫繁栄のため、自分と近い匂い(HLA型)を避けるのだと。
しかもその匂いを嗅ぎ分ける能力は、
思春期を過ぎた女性のみが持つ能力だそうです。
何とも本能的な、不思議な話です。

番組はここまでだったのですが、興味があったので、
その論文を読んでみました。

Suma Jacob, Martha K. McClintock, Bethanne Zelano, and Carole Ober:
Paternally inherited HLA alleles are associated with women’s choice of male odor.
Nature Genetics 30, 175-179, 2002

論文によると、女性が好む男性の匂いは、HLAと関係があり、
特に父親の影響を受ける。
同様の実験ですが、結果はテレビと異なっています。
女性が最も好きな匂いは、父親の遺伝子と多く一致し、
好きではないのは、ほとんど一致しない。
一方、母親の遺伝子には優位的な差は見られない。
父親は娘に好かれるのか、嫌われるのか、
よく分からなくなってきました。

そこで、さらに違う論文を。

Wedekind C, and Furi S: Body odour preferences in men and women:
do they aim for specific MHC combinations or simply heterozygosity?
Proc R Soc Lond B Biol Sci. 264, 1471-1479, 1997.

こっちは、遺伝子が違う方が好きみたい。
ますますよく分からん。
好きの基準が、前者はfamiliarity, intensity,
pleasantness and spicinessだったけど、
こっちは微妙に違うのだろうか?

さらに「においを操る遺伝子」という本では、
マウスは自分と体臭が違うものとつがいを作ると、
ペンシルバニア大学の山崎教授はおっしゃっています。

HLAが匂いの好き嫌いと関係はあることは確かなようですが。
さらに謎は深まり、娘に臭いと嫌われてしまうのかどうか、
おじさんは悩み続けるのであった・・・

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Comments

I found this blog. This post VERY interesting.

Posted by: Vexciveri | Sep 25, 2010 at 07:07 PM

THX

Posted by: やすなり | Sep 25, 2010 at 09:49 PM

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