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Nov 17, 2009

伊坂幸太郎「重力ピエロ」

同い年のこの著者のミステリー本にはまっています。
今回は最近、映画化された「重力ピエロ」を一気に読みました。
重力とピエロという一見、相反するような言葉が組み合わされた
タイトルに店頭で惹かれました。

Jyuuryokupiero

「春が二階から落ちてきた。」
という一文で始まり、同じ一文で終わる。
主役は、遺伝子調査する会社に勤める「私」で、
その他、ちょっと変わった登場人物たち。
ハンサムだけど女性とは縁のない縁起担ぎの弟、春。
癌に冒されても決して暗くなる事のない優しい父。
三人はとても仲の良い家族なのですが、
春の出生に関わる哀しい過去があります。
読み進めるうちに次第に春の魅力に惹かれていきます。
作品の中でも春を追い回すストーカーの女性が登場します。
私の中で春は、三浦春馬のイメージでしたが、
単に漢字が同じだからでしょうか。

私と春が話す、ネアンデルタール人の話が頭に残りました。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは共存していたが、
ネアンデルタール人は絶滅し、クロマニョン人だけが生き残った。
その違いは、クロマニョン人はラスコー洞窟の壁画にみられる様に
絵を描き芸術を好むが、ネアンデルタール人にはそれが無かった。
春は芸術を好むが、壁の落書きアートを憎む。
それを消すのが春の仕事。
連続して起こる放火現場の近くには必ず奇妙な落書きアートが。
そしてその落書きアートと遺伝子には奇妙な規則がある。

次はどの伊坂作品を読みませう。

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Comments

映画を観ました。
春を含めてキャストは良かった。
設定も極力、原作に沿っていた。
ネアンデルタール人の話がなかった。
逆にファンタグレープって原作にはなかったような気が。
原作の方がタイトルを良く表していたように感じる。
やっぱり先に原作を読むと映画を観るのが難しいかも。

Posted by: やすなり | Aug 08, 2010 at 09:44 PM

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