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Apr 16, 2011

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」

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本書は著者のデビュー作。
2000年新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている〝荻島〟には、妙な人間ばかりが住んでいた。

で、その島に住んでいたのは、

主人公の伊藤に島を案内した男、日比野。
島で唯一船を所有し、外に出られる男、轟。
嘘しか言わない画家、園山。
島の法律として殺人を許された男、桜。
リョウコウバトの話を伝える足の悪い男、田中。
郵便配達員、草薙とその妻、百合。
体が重すぎて動けない女性、ウサギ。
島の警察官、小山田。
地面に耳を当て心臓の音を聞く少女、若葉。
そして、人語を操り未来が見えるカカシ、優午。

そして、伊藤が島に来た次の日、カカシが殺される。
バラバラにされて、頭を持ち去られる。
未来を見通せるはずのカカシが
なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

私にとっては、まるで村上春樹ワールドのような
ファンタジーでとても楽しめました。
登場人物の詳細が触れられないので、
感情移入はできないものの、
島の住人はどの人物も魅力的です。
最後に畳み掛けるように謎解きが行われます。
少し強引に感じられるものの、
それはそれでよしとします。
残念だったのは、
島の対称として描かれる現実世界、仙台側の人間。
伊藤の元恋人の静香や
もう一人の島の来訪者の利根川は別として、
警察官の城山の結末がちょっとねぇ。
人を痛めつけるのが趣味で、その恐ろしさは
じわじわと首を締め付けれるように伝わってくるのですが、
それだけにもうちょっと島で色々あっても良かったような。
でも、やっぱり伊坂作品は面白い。

この島には100年以上昔から欠けているものがあります。
さてそれはなんでしょう。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

デビュー作でこのクオリティなのはさすがですね。
確かに村上春樹ワールドっぽくて楽しめました。
でも、書評が書きにくい~。
やすなりくん、書評書くの上手だよね。
やすなりくんの書評読んじゃったあとだとさらに書きにくくて、
どう書くか悩み中です。

Posted by: ともり | Sep 08, 2011 at 08:42 PM

ともりさん>
村上春樹っぽいですよね、この本は。
本の感想は難しいです。
短くしようと思いますが、
説明下手で言いたいことをいうのに長くなります。
余計、焦点がボケてしまします。
ともりさんのブログは端的でわかりやすい。

Posted by: やすなり | Sep 10, 2011 at 03:28 PM

私はちゃんと説明しようとすると
長くなってどうしてもネタバレしてしまうので
それを避けて結局、短く尻切れトンボで終わります。
やすなりくんの本紹介は
うまく焦点をはずして、想像力を刺激するので
その本が読みたくなります。
上手だと思います(^^)

Posted by: ともり | Sep 11, 2011 at 08:28 PM

ともりさん>
次に読むともりさんの読書欲が
下がらぬよう気をつけて書きます。

Posted by: やすなり | Sep 11, 2011 at 09:03 PM

いえいえ。
ぜひとも、どんどん好きなように書いて下さい~♪

Posted by: ともり | Sep 11, 2011 at 10:42 PM

ともりさん>
どんどん書きます。なかなか読む時間がないのですが。

Posted by: やすなり | Sep 12, 2011 at 09:22 PM

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