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Jun 23, 2013

伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」

本書は、ゆうびん小説という形で書かれ、
特定の読者に届けられた、新しい試み?らしいですが、
読んでいて、そのあたりの影響はよく分かりませんでした。
でも、面白かった。

byebyeblackbird.jpg

太宰治の最後の作品「グッド・バイ」。
愛人を十人作った挙句、絶世の美女に妻役を演じてもらい、
それぞれの愛人のところを一緒に回って別れようとする話。
この未完の絶筆を完成させませんか?
という編集者の提案から始まった企画だそうです。

星野の最後の願いは〈あのバス〉で連れていかれる前に、
五人の恋人たちに別れを告げること。
そして、見張り役で妻役は凶暴で粗雑な大女。

太宰の美人の設定とは真逆ですが、
とにかく、この身長190cm、体重200kg、
ブロンドでハーフの繭美(まゆみ)のキャラがイイ。
無神経さ、毒の吐き方が素晴らしい。
別れ話を切り出される五人の女性たちもとても魅力的です。
もちろん、最後にお詫び行脚をしようとする星野も。
作者が自分で言っているように、嫌な人を書けないようです。

〈あのバス〉はどこへ向かうのか。
そして、最後の繭美のキック!
バイバイ、ブラックバード。
悲しみにさよなら。

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