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Jun 23, 2013

小倉昌男「経営学」

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クロネコヤマトの宅急便の生みの親が
決して自慢することなく、
素直にこれまで取り組んできたことについて書かれた良書です。
儲からないと言われた事業を大きな市場に変えた、
その取り組みについて、分かりやすく述べられています。

元々はトラック運輸が基幹事業の会社だったそうですが、
民間初の個人向け小口貨物配送サービスを始め、
吉野家のように商売、商品を絞って、5年で利益を出していく。
宅配事業の利益はわずかでも、その総量を増やせば、
分岐点が見えてきて、黒字に転じる。
「サービスが先、利益は後」とは、
サービスを向上させて、多くの顧客に利用してもらうこと。
サービスが良ければ、おのずと利益は出てくるはずだ。

成功の鍵は「全員経営」という考え方。
社長が皆に経営の目的や目標を明確にした上で、
自分の仕事を責任を持って遂行してもらう。
従業員のやる気をいかに引き出して、楽しく働いてもらうか。
百貨店配達の時に比べ「セールスドライバー」は、
荷物を受け取りに来た時、渡した時に、
お客さんに直接、ありがとうと言われることでやる気も出る。

何度も読み返す価値のある内容です。

ちなみに、
ネコのマークは、母猫が優しく子猫をくわえて運ぶ様子を示す。
他の運送会社がヤマトに続いて宅配便サービスを始めたが、
動物のマークを真似ても儲からないと書かれていたのに笑いました。
そう言われると、
アリ、ゾウ、ハト、クマ、パンダ、カンガルー、イヌ、ペリカン、
運送会社はなぜか動物のマークばかり。

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